香道と流派
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香道とは、一定の作法に基づいて香木をたき、その香りを鑑賞して楽しむ日本の伝統芸能です。茶道や華道と同時期の華やかな東山文化のもとに成立しました。現在、「御家流〔おいえりゅう〕」と「志野流〔しのりゅう〕」の二つの流派があります。江戸時代には加えて「米川流」(よねかわりゅう)が盛んであった。

 ●御家流 三条西実隆を流祖とし、三条西家などの堂上公家によって継承されたが、後に地下に流れる。戦後、一色梨郷氏や山本霞月氏などにより、三条西公正氏が宗家に推戴され、以後三代に渡り三条西家が宗家を継承している。三条西公正氏の父三条西実義氏は御家流一門である風早家からの養子である。

●志野流 志野宗信(生没年未詳)を発端とし、4代目から現在の蜂谷家に引き継がれる。2008年現在家元は第20世で、蜂谷幽光斎宗玄である。

 ●米川流 東福門院に指南したことで知られる米川常伯を祖と仰ぐ志野流の分流で、大名家に広く支持されたが維新廃藩によりそのほとんどが絶えている。現在、安藤家御家流として見ることができる。

●風早流 三条西実条の流れを汲む御家流の一派。宗家と姻戚関係にあたる。 泉山御流(家元・泉涌寺長老)


香道では、香りを「嗅ぐ」という表現は使わず、「聞く」といいます。
香元が、点前〔てまえ〕(香をたく一連の動作)をし、その香炉が客の間をまわり、香りを味わうというものです。香道の作法や香席の流れは茶道と似ていますが、一点だけ茶道との大きな違いがあります。それは「香りを当てる」というゲーム的要素があるということです。 ただし、「香りを当てる」ことが第一目的ではなく、香りそのものを味わい楽しむこと、そして香りによって浮かぶイメージのなかで感性を磨き、自分を高めることを目的としています。

香道の席(香席)で行われる「組香〔くみこう〕」というものがあります。組香は、2種類以上の香を使って一つのテーマを表現し、鑑賞するもので、テーマは和歌や古典文学に基づくものです。客は香りで表現された古典文学の世界を鑑賞し、香りを聞き分けます。つまり、香道は香りを楽しむことを基本に、香りにまつわる古典的な詩歌や文学作品とも深く結びついていると言えます。

貴族の遊びから芸道へ
今から約1400年前の推古天皇の時代に一本の香木が漂着したのが日本で初めての香木の渡来です。その後、仏教の伝来とともに香木は日本に伝わり、仏教儀式には欠かせないものとして、香木は発達しました。8世紀ごろ上流階級の貴族の間で自分の部屋や衣服、頭髪などに香をたきこめる「空薫物(そらだきもの)」の風習が生まれ、その流行に従って薫物合〔たきものあわせ〕という遊びが盛んになりました。二種類の薫物を調合して、その技術や匂いの優劣を競うものでした。そして、室町時代の華やかな東山文化の下で一定の作法やルールが作られ香道として完成しました。江戸時代に入り、香道は貴族だけのものではなく、一般の町民・庶民の間にも広まり香道は日本の伝統芸術として確立しました。

 

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